アニメ・マンガ

マンガ「ぎんぎつね」~自分の将来を決めるのは自分の仕事~


 
はるたぬきです。今回は、「ぎんぎつね」というマンガの紹介をします。
 
神社マンガとしてもとても面白い。けれど、それ以上に、人生の選択ができず迷ったり不安になっている人にぜひ読んでいただきたい作品です!
 

作品紹介

 

落合さより 著「ぎんぎつね 1」より引用

「ぎんぎつね」は月刊ウルトラジャンプで連載(2018年6月現在は休載中)されているマンガです。
 
物語の舞台は、とある町に位置する稲荷神社。ヒロインである高校生・冴木まことはこの神社の神主である冴木家の15代目。
 
そんな彼女には神社を見守る存在である神使という存在を見ることができ、稲荷神の神使(狐)である銀太郎とは4才の時からの付き合い。
 
普通神主であれば神使とは畏怖する存在。ですが、まことにとって銀太郎は兄のような存在。ときにケンカもしますが、不愛想な銀太郎は内心そのことがまんざらでもない様子でーー。
 
そんなまことや周囲の人間たちが、様々な人物や神使との出会いを通して成長していく物語です。
 

「ぎんぎつね」のココがオススメ!

このマンガの主なテーマはもちろん「神社」なのですが、そこで登場する様々な動物の姿をした神使たちがとにかくかわいい。
 
作中では、狐、カメ、狛犬、兎、鶏、八咫烏、狼 etc…といろいろな神使が登場します。
 
僕も、作者である落合さより先生のキュートな絵を見てファンになってしまいました。(笑)
 
かわいらしい神使たちに癒されたい人はぜひマンガやアニメの方で見てみてください!
 
また、神使だけではなく、神社で行われる様々な行事についても取り上げられています。
 
「ぎんぎつね」を読む前は、神社ってすごく堅そうで取っつきにくそうな場所だな、と僕自身思っていました。
 
しかし、作中のわかりやすい説明や描写を目にするうちに、神社って実はとても身近な場所なんだ、ということに気が付きました。
 
年末年始のお参りくらいしか行ってなかった神社ですが、ぎんぎつねを読んでからはむしろ普段の生活でも神社に行くようになりました!
 
「ぎんぎつね」を読んでいると、作者の神社愛といいますか、「神社ってこんなにもいい場所なんだよ!!」というメッセージがビンビン伝わってきます(笑)
 
神社、神道について知るための入門的な本、としてもすごくオススメしたい作品です!!
 



 

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ヒロイン・まことが成長していく姿に心打たれた

さて、そんなぎんぎつねを構成するもう一つの大きな要素は、登場人物たちの成長です。
 
まことやその友人たちは高校生。自分の将来に対してなんとなく真剣に考え始める年ごろ。
 
でも、実際に自分にどんなことができるのか、どんなことをすればいいのかわからず、将来に対するイメージはぼやけたままになりがち。
 
そのことが、霧の中で何も見えない場所に居るかのような不安を覚える原因になることもあるのではないでしょうか。
 
作中でも、登場人物たちが自分の進路や生き方など、これからどんな「大人」になればいいのかわからず戸惑っている描写がよく見られます。
 
僕がぎんぎつねと出会ったのはちょうど彼らと同じ高校生の頃でした。当時の僕も自分の将来についてすごく悩みました。
 
大学受験に対するプレッシャー、自分の将来の職業、人生の道筋…
 
とにかくすべてにおいて成功しなければ良い人生は得られないんだと思い込み、そして自分で自分を縛っているような状態でした。
 
そのうち、自分の将来について悩むのが苦しいから、誰かが作ったレールを探し求めていくようになりました。
 
要するに、先生でも親でも誰でもいいから、「○○すれば勝ち組人生になるよ」というアドバイスを求めてしまっていたんです。
 
でも、みなさんお気づきのように、そんな万人共通の特効薬のようなアドバイスなんてこの世のどこにもないんですよね。
 
そもそも勝ち組人生ってなんだよ。勝ち組=他者より裕福な生活なの?お金が入ってくればそれでええんか?
 
こうした疑問を持つようになったきっかけは、作中でまことが自分の進路を決意する姿を目にしたことでした。
 
始めは、婿をもらい巫女になって神社経営に携わろうと考えていたけれど、あるきっかけで「自分が神主になる」という決意をします。
 
それは、巫女よりも神主の方が、人に頼らず自分でこの神社を守ることができる、という理由でした。
 
まことは小さい頃から銀太郎と生活していたためか、自然と神様の存在を認めていました。
 
ただ、銀太郎と一緒にいることが当たり前すぎて、物語の序盤では銀太郎と接すること=家族と接する(自分のため)ことだと考えていました。
 
しかし、とある出来事がきっかけで、銀太郎と接することが他の人の役に立つためでもある、という自覚が芽生えます。
 

落合さより 著「ぎんぎつね 1」より引用

やがて、人とのご縁、人と人とをつなぐ場としての神社の意味を理解していきます。
 
それまでの神使との出会いや経験から、「自分が神様の世界(銀太郎を始めとする神使を含めて)と人間の世界の橋渡し」的な存在である、というアイデンティティを獲得したのかもしれません。
 
そして、「様々な人の縁を結ぶ場として」自分の家の神社を「自分で」守りたいという思いから、神主になることを決意したのです。
 
(ちなみに、現代では女性の神主さんも少数ながらも活躍されているとのことなので、まことにもぜひ女性神主として活躍してほしいです!)
 

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自分の将来を自分で決めるということ

さて、まことの心の成長にフォーカスしてきましたが、こうしたことは家業を継ぐか否かに関わらずあらゆる人の成長にも当てはまるのではないでしょうか。
 
つまり、人がアイデンティティを獲得するためには、自分と他者(社会)との関係を自覚する必要があるのではないでしょうか。
 
子供のころから興味のあることやお気に入りのものというのは誰しもが持っているはずです。
 
もちろん、それらが将来の選択の要素であることは間違いありません。
 
かく言う僕も、気象研究に携わろうと考えたのは子供のころから雨が降ることに興味があったこともありました。
 
しかし、ただの興味からさらに将来選択につなげるためには、自分がどうやって他人の役に立つか(どういった仕事をするか、どういった生活がしたいのか)ということが大切なのではないでしょうか。
 
僕がこのことを考えたのは浪人生の時でした。
 
当時は現役時の受験失敗が相当なダメージで、自分の人生もうダメなんじゃないか、と絶望しかけていました。
 
とにかく勉強したくありませんでしたから、浪人=ダメ人間に対するペナルティ、みたいな感覚だったのを覚えています(笑)
 
そんな時にふと「ぎんぎつね」を読み返したときに気付いたのは、
 
「自分って、どうやって生きていきたいんだっけ?
 
ということでした。(マンガ読んでないで勉強しろよ、て話だけど(笑))
 
昔から地球や宇宙の現象に興味を持っていたから理系に進んだものの、じゃあ具体的にどう社会と関わっていくのか考えたことがありませんでした。
 
そこで、勉強の合間に本やネットで地球科学や環境に関する仕事について調べるようになりました。
 
また、新聞やニュースを毎日確認したり、予備校の先生との雑談から社会との向き合い方みたいなものを学んでいったと思います。
 
そうして出会ったのが、広島の土砂災害(2014年)や鬼怒川の洪水(2015年)といった災害に関する情報でした。
 
あのような大災害をもたらすゲリラ豪雨の仕組みを解明したい。より便利で効果のある防災情報を発信したい。
 
それを実現するためにはどんな進路を選択すればいいのかーー。
 
それ以来、勉強すること、そして、自分の人生を生きることに前向きになれたし、自信をもって行動できるようになりました。
 
「自分は○○という人間である。」この自覚が自分の道を切り開く推進力となるに違いありません!
 

学生の内はなんでもできるからよくばっちまえ!

 
また、アイデンティティの確立にはある程度自分の中に経験値を積む必要があります。
 
それは、経験を積むことで、自分が知っている世界の幅をグイッと広げられるから。
 
高校生や大学生という期間は勉強はもちろん、部活、アルバイト、ボランティアなどやってみようと思えばかなりのことはできる。
 
もちろん、時間やお金等の制約もないとは言い切れないとは思います。
 
ただ、ある1つのことをしたいからもう1つの方を断念してしまう、というのはもったいないなあと。
 
だって、やめる=それ以上の経験が積めないということだから、それ以上自分の世界が広くならないということになるから。
 
これはぎんぎつねの中でも取り扱われているシーンがありました。
 
本作のもう一人の主人公、神尾悟はまことと同い年の高校生。
 
彼は幼いころに両親、祖父を失い、以後叔母家族の冷遇に会いながら成長してきました。
 
彼が唯一心を開くことができたのは、彼の家の神社の狐の神使・ハルだけでした。(はるたぬき、という名前の由来でもあります)
 
そんな彼が孤独と戦う術は、必死に剣道と向き合い良い成績を残すことでした。
 
おかげでIHのメンバーに選ばれるまでの腕前にまで成長した悟。しかし、一番大切なものはやはり、ハルがいる実家の神社でした。
 

「……俺は…一番大事なもののために…剣道を利用しました…だから…もう十分なんです…」

落合さより 著「ぎんぎつね 3」より引用

 
神社を優先するため、もう剣道はやめる、と言いかけた悟。それに対して剣道部の主将・絹川のセリフ。
 

「いーじゃん別に!剣道が二番目ならさ、一番目を大事にして二番目も大事にすれば」
「好きなことは全部やったらいーんだ!よくばっちまえ!」

落合さより 著「ぎんぎつね 3」より引用
落合さより 著「ぎんぎつね 3」より引用

 
主将ー!かっこいいっすー!!。もうただその一言に尽きますね(笑)
 
好きなことは全部やる。やりたいと思っていることは全部やる。
 
どうせ一度しかない自分だけの人生、やりたいことをやらずして生きる意味はなし。
 
やりたいことを我慢している人生より、面白いことをやった人生の方が絶対に楽しいに決まってる。
 
本ブログのタイトルでもある「ぽんぽこに生きる」という言葉は、面白いことは全部やろうぜ!という姿勢を表しているのです。( ー`дー´)キリッ
 

まとめ

長々と書いていたら4000字超えそうなのでそろそろお開きにしましょう。
 
今回のまとめはこちら!
 

自分の将来に悩んだら、自分は何者で、どう社会と関わるか、と考える!
そのためにも経験を積んで自分の世界を大きくする!
やりたいことは全部やれ!よくばれ!

 
P.S 「ぎんぎつね」は人生に絶望していた私に希望の光を照らしてくれた作品です。落合先生が無事に連載に復帰され、この素晴らしい「ぎんぎつね」の世界の続きを一日でも早く描いていただけることを、落合先生のファンの一人として心より願っております。
 



 

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ABOUT ME
はるたぬき
大学でラクロスを始め、京大大学院に進学を決めたたぬき。「面白きことは良きことなり」を合言葉に、今日も卒業研究に熱中している。

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