僕は大学の4年間の大部分の時間をラクロス部の活動に費やしてきました。
入学前の新歓で、ラクロスってかっけーな!という、まあありふれた感じで入部しました。
以後ほぼ毎日グラウンドで練習にでかけ、気づけば引退を迎えていた、という訳です。
トレーニングつらいとか、周りからのプレッシャーつらいとか、まあ色々と弱音を吐きながら何とか続けてきましたが(笑)
でも、4年間を通して一番つらかったのは、退部することになった部員の挨拶の瞬間です。
やめる決断は本人がすることだけど…なんか、こう、もう少し前に何かしてやれなかったかなあって、毎回思っちゃうんですよね。
今更何を言うんだって思うかもしれませんが、結果はどうであれ、せめて部活をやめるか悩んでる人の背中をちょっとばかし押すことができれば僥倖なり。
部活に入る権利があればやめる権利もある
部活やサークルって、必ず入らなければいけないってものじゃないですもん。
この集団なら、楽しい時間が過ごせそーとか、こんな人たちと一緒にいたいとか、とにかく前向きな気持ちで入るものですからね。
特に部活は、大学から公認された集団であって、補助金もサークルよりもかなりたくさんもらってる。
それは、大学の部活が仲良し集団ではなく、優秀な成績を収めて大学の知名度を向上してちょうだい!っていう期待も込めてのお金。
はき違えちゃいけないのはこの点だ。大学で部活をする、ということは、チームの勝利のために自らが持てる資源を全力投入する、ということ。
もちろん、単位を回収することは当たり前だ。少なくとも、4年間で卒業に必要な単位が減るなんてことはない。
とはいえ、大学卒業に必要な単位を取得できれば残った時間は自己責任でどんなことをしてもいいわけです。
だから大学生という身分はある程度融通が利くものですよ。
バイトしてお金を稼ぐもよし。ダブルスクールで資格を取るもよし。企業のインターンに参加して、やりたい職業を見つけるもよし。
21卒からの就活では、経団連ルールはなくなり面接解禁日なんてなくなるので、大学1年から就活を始める人はますます増えていくでしょう。
もちろん、空いた時間で友達と遊びに行くのも悪くないですよね(笑)
さて、他の大学生がそんな青春を謳歌している中で、部活に入った連中はもちろん練習、練習、練習の日々。
いつも学科で一緒の友だちが、また遊びに行ってる写真をインスタにアップしてるなー、となる。
そのくせしっかり単位は取れてて、対して部活をしている自分は留年まっしぐら。
もしも、そんな部活に入っていない友人たちがうらやましくてたまらなくなったら。
このままでは大学を留年してしまい、学費を負担してしまっている親にも迷惑をかけてしまう。
家庭の事情が急変して、お金のやりくりがこのままではどうにもらちが明かない。
部活をしているあなたがこんなことを考え出したら、次の練習の時に真っ先に退部届を提出して部活を去るといいと思いますよ。
部活に入る権利があれば、もちろんやめる権利もあるんですから。
部活をやめたいけど、迷ってます
さっさと部活をやめればいいと思うよ、という言葉に反感を持たれた方も少なくないかと思われますね。
すいません、あえてちょっときつい言い方をしました(笑)
でもね、やめちまえって言われて怒る、ということは、「それだけ部活を大切に考えている」ということの証だと思うんです。
だって、自分にとってどうでもいいことだったら起こるなんて考えられないでしょう。
有名無実なテニサーにいて、テニスどころか何の活動もしないサークルにいたら、ためらいなくやめられますよね。
さて、読者さんが、部活をまだ続けていた気持ちがあるけれど、という方であると仮定して話を進めますね。
まずは、部活を続けていくうえでネックになることをはっきりさせてみましょう。
それは体力的な問題?金銭的な問題?あるいは人間関係の問題?
体力的な問題でやめたい
僕もねー体力的にきついなーって思ったことはもう数えきれないくらいにありましたね(笑)
いつもの練習のほかに、筋トレだのラントレだのって、やる直前まで憂鬱な気持ちになってました(なんてことは後輩の前では言えないのでここだけの話)
とはいえ、始まったらもう必死こいて体に鞭うつしかないから、逆に嫌だなって気持ちが消えてしまったんですけどね。
でもって、練習もトレーニングも全部全力でやり切った後に、自販機で飲むジュースが楽しみでした(笑)
1年生の内は先輩方にありがたくおごってもらえるのですが、自分が先輩になると後輩の皆様にありがたくおごらせて頂いたりしてました。
脱線しちゃったんですけど、体力的な問題ってもちろん一朝一夕で何とかなる問題じゃないんですよね。
つらい、苦しいって思った瞬間に、さらに前に踏み出す勇気を持つ。
精神論ですけど、前に踏み出す勇気を持ってるやつってのはきっと試合のここぞって時にチームを救ってくれる存在になるはずです。
今は練習についていけなくてもいいです。だめでもともと。
練習もトレーニングも、続けてるうちに成果が出てきて、「あ、これちょっと楽しいかも」とふと考える瞬間が必ず来ます。
そうなったら、きっともっと強くなれるはずです。もっと練習がしたいって思う人間になれているはずです。
でも、どうしても体力が追い付かないって場合もあるかもしれません。
その時はぜひ、チームスタッフとして部活を支えてあげてはくれないでしょうか。
スタッフは地味だと思うでしょ?違う。スタッフがいなければそもそも”チーム”として公式戦の舞台に立つことすらできないんですから、彼らこそが真の「主役」なんです。
金銭的な問題でやめたい
家庭事情が急変してしまって、部活にかかる費用を負担できなくなってしまった、という人を何人も見てきました。
ただでさえ、大学に通うのですら学費を取られるのに、部活でさらにお金が飛ぶ、となれば余裕がなくなる家庭だってある。
もちろん、一人暮らしで奨学金をもらいながら部活を4年間続けてきたやつもいます。
部費や防具を買うお金をねん出するために、バイトをいくつも掛け持ちしてなんとかやりくりしている人もいます。
なぜそんな苦しみながら部活をするのかって?決まってるじゃないですか。みんなこのチームで勝とうって本気で思っているからですよ!
もちろん、お金を稼ぐ方法はバイトだけではありません。今の時代、アフィリエイトでもFXでもクラウドソーシングでも、「正しい方法」を実践すれば稼げる時代ですから。
…とはいえ、僕はこうした手段を積極的にオススメしたいわけではありません。「正しい方法」を知らずに、失敗してしまった人間も知っています。
もしも、アフィリエイトやFXなどでお金を稼ぎたい方はgoogle先生に聞いてみてください。方法論を紹介しているサイトはいくらでもありますから。
ただ、「正しい方法」を実践してもすぐに稼げる人はほとんどいません。半年から1年くらいは、根気よく続ける必要があります。
そんな時間の余裕なんてないよ!って方は、先輩やコーチなど、信頼できる人に相談してみるのが一番いいと思います。
人間関係の問題でやめたい
人間関係の悩みって、どこの組織に行っても必ずあるから厄介です。
例えば、権力を握ってる同期や先輩から嫌がらせを受けたり。
嫌がらせとは言わないまでも、罵倒されたり、「指導の域を超えた仕打ち」を受けたりすることがあるかもしれません。
組織によっては、セクハラ、パワハラなどに相当するような行為が平然と行われていることもあるかもしれません。
もし、あなたが少しでもこれは度を超えているな、と感じたらすぐに学生課など大学側に訴えてみてください。
残念ながら、比較的歴史の長い競技ほど、そういった悪しき体質から抜け出せていない組織が中には存在することも事実です。
コーチなどの内部の人間には、最悪の場合、問題を見て見ぬふりをする者がいるかもしれませんから。
組織全体の問題ではなく、ただ「周りの上達度についていけないな」とか、「俺には向いてないかもなあ」と感じてしまうこともあるでしょう。
僕自身、よく思考が負のスパイラルに陥りやすい人間でした。
「またミスしてしまった」→「自分はミスを修正できないダメな人間だ」→「能力もやる気もないし、部活向いてないかも」→「もしかして、他にやりたいことがあったんじゃね…?」→…
周囲からミスを責められてはやる気をなくして、自分にはできない、と自己暗示をかけているような人間でした。
今だから言えますが、自分にはできないよって言ってるうちは絶対に部活は楽しめません。(笑)
「まあ、全力でやってもできないなら仕方がない」という具合に、自分を認めてしまうのがいいのです。
できない自分を受け止めたら、少しだけ頭が冷静になります。その頭で、これからどうするかを考えるといいのです。
どんな世界でも、失敗しては這い上がり、失敗しては這い上がり、を繰り返して大きな成功を手に入れるわけですから。
それに、いつも怒ってくるチームメイトの言葉を真に受ける必要もないですよ。
「怒ることでしか自分の感情を伝えられない未熟者なんだなあ」って、鼻で笑ってやればいいのです。
「今のプレーはこうしたらよかったんじゃない?」と建設的に話せる相手の言葉に耳を貸せばよいのです。
どうしてもきつくなったら、信頼できる仲間や先輩、あるいは後輩に打ち明けてしまうのも手の一つ。
話してみて、混乱した頭を一度落ち着かせれば、「これからどうすればいいのか」がわかるかもしれませんよ。
まとめ
・できない自分でもいい、と自分を認めてあげる
・練習終わりに、何か楽しみを見つける
・信頼できる人に悩みを打ち明ける(←超重要)
・信頼できる人がいない部活はすぐに大学側に助けを求める