こんにちは!はるたぬきです。
大学院の進学を考えるにあたり、学部の時とは違う専攻に進学するか、迷ってしまいますよね。
しかも、院試本番で不利にならないか、ましてや門前払いされてしまうのではないかと、不安の種は尽きないんですよね。
今回は、大学院で外部進学、さらにはちがう専攻に進学することの実態をお伝えしたいと思います!
目次
外部進学かつ専攻の変更はOK
結論から言うと、学部時代とは異なる専攻に進学すること自体は原則可能です。
なぜならば、たいていの大学院の受験資格は、「日本の大学を卒業、または卒業見込みの者」となっているからです。
(あくまでも一般的な日本の大学生を想定しているので、例外はあります)
すなわち、ルール上は出身学部によって大学院の受験が制限されることはありません!
ちなみにぼくの場合は、
学部:理学系(物理) → 大学院:工学系(土木)
といった感じで、学部時代とはちがう専攻へ進学することができました。
院試の成績が良ければ合格
さて気になる院試の内容ですが、どうやら大学院によって外部進学希望者の扱いは変わって来るようです。
もちろん、最も多いパターンは「すべての受験生が同じ問題を解く」パターン。
この場合、他学部出身者でも関係なく内部生と同じ入試問題を解くことになります。
一見合格が厳しいように見えますが、逆に言えば「試験の成績で合否を判断」という点で内部生と同じ条件となります。
また、専攻によっては他学部出身者に対して異なる入試を実施している所もあります。
特別入試の場合、試験科目が少なくなったり、科目の配点が通常の入試とちがうことがあるので要チェックです!
他大学の院試合格のためにはリサーチが不可欠
異なる専攻に進学する、ということは求められる勉強や知識も変わってきます。
とにもかくにも、まずは進学したい専攻の院試をチェックしてみるといいと思います。
そして、学部の勉強で大学院の分野をカバーできる範囲を探してみましょう。
共通している知識が多ければ多いほど、院試対策を実行しやすくなります。
ぼくの場合、進学する専攻では物理(特に力学)と数学が基礎知識として共通していたので、院試の勉強の助けになりました。
もちろん、学部時代にはあまり触れなかった内容が出題されることもあります。
自分があまり慣れ親しんでない範囲の知識。これらをカバーする手段として最も強力なツールは「研究室訪問」です。
研究室訪問で過去問と勉強法をゲット
【大学院】研究室訪問のアポのとり方から当日の流れまで【院試】では、研究室訪問の目的やアポのとり方をまとめました。
外部進学、さらには違う専攻への進学を考える人にとって、研究室訪問は超超超重要なイベント!といっても過言ではありますまい。(笑)
出題傾向を把握するツールである「過去問」
学部で習っていない範囲を勉強するための「教科書」
院試に直結する問題が出題されやすい「期末試験」
…こうした内部生たちが共有する「院試3種の神器」をゲットするのに、研究室訪問は格好の場なのです!
進学する研究室の先生に確認
また、研究室訪問の際には
と確認してみるといいと思います。
基本的に、受験生が研究したい内容と研究室のテーマに矛盾がなければ試験を受けることはできます。
ただ、中には
「内部進学が多いので外部から学生を受け入れるつもりはない」
「定員に余裕はあるけど、外部進学にあまり積極的ではない」
といった研究室に出会うことがあります。
もしそういった研究室だった場合、残念ですが他の研究室をあたってみることをオススメします。
面接、口頭試問で必ず聞かれる志望理由
これは、院試の面接や志望理由書で必ず明確な動機を答えておきたいところです。
筋の通った理由で大学院を選択している学生は合格する確率がアップします。
逆に、「なんとなく」選んだ学生、と面接官に思われてしまえば必ず落ちます。
なぜ外部進学なのか?なぜ異なる専攻を選んだのか?
自分の中で、納得のいく理由が見つかるまで自問自答するしかありません。
実際、ぼく自身「外部進学する動機」をはっきりと言葉にするのにかなり時間がかかってしまいました。(笑)
そこで、自分にぴったりな研究室を探す方法を記事にまとめていますので、こちらのリンクから参考にしてみてください!
大学院での授業
大学院での授業ももちろん、学部の専門とは異なる分野の授業になります。
そして、分野を変更することの最大の難関は、院試を合格した後になると言えるでしょう。
異なる分野の授業のレベルも、学部でその専門を勉強したことを前提に行われます。
要するに、足りない知識は自分で補充してかなければいけない、ということです。
専攻を変えた人は、この点他の内部生に劣っているという事実を忘れてはいけないのです。
外部進学も専攻替えもデメリットはあるけれど
院試やその先の大学院の授業で、外部進学をした人は多少の苦労をすることになる、というのは否定できない事実です。
しかし、それを上回るメリットがあるとすれば、自分が本当に興味のある分野で研究を行える、という点に尽きるのではないでしょうか。
どうせ同じ2年間を過ごすのであれば、自分にとって実りのある環境で成長したいですよね。
外部進学や専攻の変更は、
ということを強調しておきたいと思います。
以上、はるたぬきでした!