1月から3月にかけては中高大と入試本番の季節です。
合格できるかどうか不安な人もいるかと思いますが、体調管理だけは万全にして当日を迎えられるようにしてください。
今回は、特に「大学に入った後にどうするか」という部分に注目します。
てなっちゃいますよね(笑)
もちろん勉強して単位を取ることになるんですけど、どうせなら払う学費以上の何かを、大学で手に入れたいと思いませんか?
その何かとは、「好きなことに熱中する人間と出会う経験」だと、ぼくは考えたんです。
目次
熱中している人間はエネルギーが段違い
もしいなければ、小学校の時を思い浮かべてみるといいかもしれません。
昆虫とか動物とかゲームとか、とにかく何かに特化して詳しい「○○博士」みたいなやつ、クラスに一人はいるんですよね(笑)
子供の頃って、好奇心が旺盛で、頭の回路が単純だから気になることは躊躇なく没頭しやすい状態にある。
対して、大人になると世間体とか面倒だからとか、余計な思考回路が入ってきて好奇心を抑制する人が多くなる傾向にあります。
しかし、大人になっても好きなことに対するエネルギーが半端ない、(良い意味で)子供な人ってたくさんいるんです。
単位を取るのは簡単だけど
毎回授業に出て、課題やレポートを適宜提出して、過去問なりテキストなりである程度勉強すれば単位はもらえます。まじで。
ただ、ぼくの見た限りでは、毎日つまらなさそうな顔をして大学に来てる人も少なくないんですよね。
「俺はこんな勉強をするために生きているわけじゃないし」と言いたげな人も多い。
面白いことは人それぞれ
そうなったらなったで、例えばダブルスクールで司法試験や公務員試験の勉強に励んでもいい。
サークルや部活に入って何かに熱中しているのも一つの選択肢です。
もちろん、学部の延長上として、大学院で研究に没頭するのも魅力的ですね。
自分にとって最高の師匠や研究熱心な学生ばかりの研究室やゼミに進むことで、大きなやりがいを感じることができます。
面白さを感じるポイントは自分でしか決められないので、ご自分の好きなことを好きなだけするといいと思います。(犯罪とかに手を染めない限りね)
ただ一つ、強いて言うならできれば熱中している人間が多い集団を選ぶといいじゃないかな。
本気度が高い人間が集まる組織は強い
先程取り上げた、「エネルギーが半端じゃない人間」が集まると強い組織が出来上がります。
すなわち、ある目的を本気で達成しようという思いの強い人間が集団になると、信じられないくらいの力を発揮するんです。
これの身近な例と言えば部活になるんじゃないでしょうか。強豪校は個人の能力も高いけど、組織力も強いと言われますよね。
本気度の高い人間はさまざまな試行錯誤を繰り返して強くなるし、それを見た周囲の人から資源や協力を得やすいからさらに強くなる。
朱に交われば赤くなるというように、熱意を持つ人に囲まれると、自然と自分も熱意を持つようになるんですね。(環境によっては逆も然り)
たぬきはラクロスが好き
大学に入学することになって山を下りたはるたぬきは、そこで「ラクロス」というスポーツに出会いました。
「かっこいい!」「めっちゃ面白そう!」と思い、新歓に参加してすぐに入部を決めました。
でもって、部活を引退した今思う「ラクロス部に入ってよかった」と思うことは、
・ラクロスを精一杯できて楽しかった
・仕事での人間関係を保つことの重要さを知った
の2点だと考えました。
地上最速の格闘球技の魅力
テニスボールくらいの大きさかつずっしりしたゴムボールだから、パスやシュートがめっちゃ速いのが魅力的なんですね。
ボールはクロスという先に網が付いた道具で扱いますが、練習次第でボールを自由自在に操れるようになるんですよ。
だから、時速160kmのシュートが決まったり、トリッキーなパスで相手を翻弄したりする駆け引きもまた面白い。
クロスvsクロス、体vs体の熱い戦いに夢中になって、気が付けばもう4年もたってしまっていました(笑)
ラクロスを通じて人と出会った
ラクロスはまだまだ歴史の浅い競技。運営も学生主体であることがほとんどで、選手もイベントや試合の運営に参加することがよくあります。
ぼく自身、審判活動や大会運営に参加したことがあったのですが、そこで他大学のラクロス部の人とたくさんお会いすることができました。
よりレベルの高いラクロスの試合にするために、審判として、運営側としてどんなサポートができるのか。
お互いに意見を言い合い、修正して、次により質の高い試合を作れるように考える人たちとたくさん出会いました。
人格の好き嫌いを越えて
勉強できたことの一つとして、「目的を達成するために人の短所に目をつむる」ことがあります。
普段の部活でも大会運営でも、中には苦手な人やあまり良い印象を持たない人と関わることはよくあります。できれば避けたいですよね(笑)
でも、相手の性格を苦手とか嫌いって思うことは、裏を返せば「何かしら目的があってその人を嫌いになる」と考えることができます。(アドラー心理学で言う”目的論”です)
すなわち、自分が傷つきたくないから、その人との関係を遠ざけるために「苦手」という感情が生じるんです。
だからと言って、感情に流されては自分が成し遂げたいこと、つまり「チームの勝利」「最高の試合を作る」は到底成し遂げられない。
その人の嫌いなところも目に入ることはあるけれど、仕事を達成するために必要な会話や共通認識を把握することは怠らないようにしようと考えるようになりました。
まあまだまだ感情に流されちゃうこともあるんだけど、「客観的に自分を見る」スキルの重要性に気付けたのは収穫かなと。
自分が提供できる価値を考える視点
これまでの部活人生を総括して、「部活楽しい」と思った瞬間って、言い換えれば「好きなことがチームへの貢献につながった」瞬間だと思うんです。
ぼくはゴーリーで、シュートを止めたりブレイクが作れたらよっしゃって思うし。
ルール覚えるのが好きだったのもあって、チーム全体がルールを理解できるような仕事をしたりしました。
まさに、需要と供給がマッチしたような瞬間に、「最高に楽しい!」と思えたんだろうなあと。
人気のお笑い芸人の人気な理由って、彼ら自身が笑いを作り出すことが好きで、かつ見ている人が求めている笑いを提供するから人気なのと一緒じゃないでしょうか。
就活でもよく「自分が社会に提供できる価値」を伝えろ、って言われることがあるんですけどね。
それを考える基準って何かって言うと、やはり自分が好きなことや得意なこと、さらには感謝された経験とかにあるんじゃないかなって、僕は思うんです。
もしも自分が熱血漢じゃなくても
せっかく大学に行くのであれば、どんな小さなことでもいいので「真剣にバカをする」人と付き合うのがいいと思います。
真剣にバカをする=熱中する経験は、それ自体が貴重だし人生の醍醐味でもあります。
熱中したことって、多分自分が好きなことだし、さらに好きなことが将来の仕事として、周囲の人に価値をもたらすかもしれない。
そんな観点から、自分がどんな大学生活を送るのか考えてみてもいいかもしれませんね。