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【コロナ】デジタル化する社会の追い風に乗って地方で仕事したい

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にはあらず…」

鎌倉時代の隠者・鴨長明が書いた「方丈記」はこの一文から始まる。最近、簗瀬一雄訳注 「方丈記 現代語訳付き」(角川ソフィア文庫)をちびちびと読み進めている。

現代語訳版を始めに読んだ後、原文を読むと意味が分かった上で古文の抑揚を味わえるのでおすすめである。

とはいえ、今回は古典のすゝめではなく、長明のように都会ではなく人気の少ない山間に住んで仕事をすることが私の理想という話である。

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長明は京都の下鴨神社に使える名家の生まれながらも、色々と人間関係で災難に遭った末、山奥で一人隠者生活を営むことを選んだ。(このあたりのお話は上述の本を読んでいただきたく。)

当時の京都は大火事だ突風だ遷都だと目まぐるしく、多くの人が振り回され、死んでいったことが書かれている。

そして、こんなごみごみして人が人らしく生きられない京の都に住むなんぞ俺にはごめんだね!と一人山間で小さな家を建てて暮らしたそうである。

もちろん、住居も食料も服もすべて自活である。

資本主義が地球の隅々にまで行き渡った現代において、生活に必要なものすべてを完全に自活している人間はほとんどいないのではないだろうか。

日本をはじめとした先進国だけを見てみれば、労働の対価として賃金をもらい、その金で生活を成り立たせる生活が標準的といえよう。

それに、私は出家を検討するほどまだ世の中を捨てたわけではないのである。とはいえ、大学院生という時点ですでに資本主義たる世の理からそこそこ距離を置いているのではあるが。

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世を捨つ心持ちがあるわけではないものの、仕事のために都会に住むのも前向きになれないのが本音である。長明が現代の京都を見たら増々山奥にこもってしまうにちがいないが、私も長明の気持ちに同意する部分はある。

大学の周囲の友人らの多くは、大企業に就職して東京か地方都市のどこかで勤務している。そうした様子を見ているうちに、若いうちは都会に出てバリバリ仕事をするものなのか、とぼんやりと思っていた。

いや待て、しばし。「みんな大都会で仕事を得ているから私も」という安易な同調圧力に屈してしまうのはどうなのだろうか?もちろん、やりがいのある仕事が都会で得られればそれもまた一興である。しかし、それは都会でしか得られないのだろうか?

幸い、最近になってその流れが変わる兆候みたいなものが現れた。コロナ禍である。

三密を避けるべく、多くの企業で在宅勤務や時差出勤が導入されてきた。果てには、twitter社富士通は在宅勤務を基本方針として打ち出すまできた。

もちろん、在宅勤務が叶わない職種もあるものの、今回のコロナ禍は明らかに労働の形態や価値観に対して一石を投じただろう。

そんな流れを追い風に、私も博士卒業後は地方の生活を謳歌しながら仕事と家庭の両立を図りたいと思うのである。

専攻している気象の知識とプラスαで何か…活かせるものを身に着けて武器にしたいと思う。食べることが好きであるから、農業や畜産にも興味が非常にある。

農業とか食料生産を気象災害リスクから守り、気候変動が進行しようとも人の生活の生命線を維持することにつながるような仕事ができるように、毎日勉強していきたい。

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ABOUT ME
はるたぬき
大学でラクロスを始め、京大大学院に進学を決めたたぬき。「面白きことは良きことなり」を合言葉に、今日も卒業研究に熱中している。

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