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【研究】アイディアを具体化する術が見つからなくて不安になる

研究に費やす時間の半分は、面白い研究テーマを設定するために費やすものらしい。

ここで言う「面白い」の程度は、その研究がより多くの現象に説明を与えるものであるほど高くなる。もちろん、それは以前に誰もやったことのないことである必要がある。

どうせやるならそんな面白い研究テーマに着手したいよね、ということで研究者は大半の時間を論文を読んだり本で勉強したりするわけである。

ただ、勉強ばかりしていると研究成果を生み出す時間が無くなるので、現状でできる実験や作業を並行しながらである。

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たとえるならば、地下に眠る金の鉱脈(面白い研究テーマやその成果)を求めて端の見えない広大な荒野を掘り進めるイメージだろうか。

他の人が掘った穴(先行研究)の位置や掘り進め具合を見定めつつ、自分がどこを掘り進めていくのか決める必要がある。

むやみに掘り進めるよりは、地図や地質の状況(勉強で得られる知識)を頭に入れておいた方が、一般に金鉱脈にたどり着く確率は高くなる。

熟練の研究者は土を掘り進めるのにドリルやブルドーザーといった飛び道具を使いこなすことができる。研究グループによってはオリジナルの便利な道具を持っているなど、実に多彩な研究の進め方がある。

しかし、ビギナーはショベル一本でとりあえず先輩の真似をしつつ土を掘ってみる、というのが現状である。やる気と若さに任せて、そこらじゅうを掘っくりかえして何か出てこないか見てみる人がいるが、それが私である。

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土の中から何か出てくることもあるが、初心者にはそれが金なのか土くずなのか見分けがつかないことが多い。叩いてみるなり水で洗ってみるなり詳しく調べる必要がある。たとえそれがつまらない土くずであったとしてもそのまま放っておいてはいけない。次に掘り進める場所を考える材料にするなり掘り方を変えるなり、経験を積んでいかないといくら時間があっても足りないのである。

さて、今の私は線状降水帯の発生メカニズムを説明するための新しいモデル、という大きな金鉱脈を目指して土を掘り進めている次第である。

目指す鉱脈が大きいだけに私のみならず、私よりはるかに優秀な先輩諸兄が様々な視座から挑戦しているテーマであるものの、豪雨の予測は未だ成しえていない重大な課題なのである。

映画「もののけ姫」で雲が山を乗り越えていくシーンを見ては「地形による強制上昇で雲が沸き立ってるな…」とか、カレーを食べているときにふとモデルで抽出すべき要素の案が浮かんだりと、全集中常中の訓練みたいなことをしている今日この頃である。

一方で、やはり一筋縄ではいかず、本当に答え(金鉱脈)はあるのか?と不安に悩まされることが多くなってきた。

たいていは私の勉強不足や他の視座から観察してみる必要があったりするのだろうが、これがなかなか難しい。勉強だけで博士後期3年が経過しないように警戒しなければ…。

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ABOUT ME
はるたぬき
大学でラクロスを始め、京大大学院に進学を決めたたぬき。「面白きことは良きことなり」を合言葉に、今日も卒業研究に熱中している。

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