久しぶりの投稿です。はるたぬきです。
今回は皆様にご報告したいことがあります。
先日京都大学大学院の修士課程の入試を受験し、合格することができました!
いや~進路がやっと決まってホッとしてるところです(笑)
こうして合格した今、院試合格にとって最も大切なこと(そしてマストなこと)は”早めの準備“だと実感しました。
そこで、いくつかの記事に分けて院試対策のあれこれを伝授しちゃおうとおもいます!
第1回は、避けては通れぬ「口頭試問」について!
フツー筆記試験対策から書くもんじゃね…?というのは置いておいて(笑)
かなり内向的な性格で、人前に立つと緊張で口が回んなくなってしどろもどろ…
人前で話すのがかなり苦手なはるたぬきが、いかにして院試の口頭試問を切り抜けたのか?対策を教えちゃいます!
目次
口頭試問ってなに?

就活で会社ごとに面接をするように、院試でも大学ごとに「受験者が大学院にふさわしい人物か?」を問うために口頭試問を行います。
口頭試問の形式
形式や配点は大学院ごとに様々ですが、口頭試問での様子も採点され合否判断の材料に加味される場合が多いそう。
とはいえ、多くの大学院では次の2つの形式のどちらかが採用されているようです。
①試験官数人対受験者1人で行う形式
→いわゆる”面接”に近い形式。志望動機、研究計画、研究に必要な「基礎的な」知識に関する質問をされる。
②教授先生数人に対してプレゼンを行い、その後質問を投げかけられる形式
→大学院での研究の見通しだけでなく、プレゼン力なども問われる。
ちなみに、どちらの形式でも出願時に志望理由書や研究計画書といった書類を提出することが多いので、かならず受験予定の大学院の募集要項を確認して!
口頭試問で問われる内容
大学院のアドミッションポリシーを見てみると、形式に関わらず、受験者が口頭試問で試されるのは次の4つだということが理解できるでしょう。
①論理的な思考ができるか?
②他人とコミュニケーションが取れるか?
③研究に必要な「基礎的な」知識を持っているか?
④主体的に行動できる人物か?
なぜ①~③を問われているのか?それはもちろん、大学院が「研究を自分で遂行できる人物」を求めているからです。
理系で例えれば、仮説→実験→検証→解釈→仮説→…といったPDCAを回すのに論理的に考える力が必要なのはお分かりいただけるはず。
また、実験したりデータを解釈するためにはその分野の知識がないとお話にならないし、必要なら自分で勉強することが期待されています。
さらに、「研究」は知識が自分の中で増えるだけでは終わらず、学会等で発表するというフェーズまで含まれています。
いいかえれば、口頭試問は筆記試験ではわからない受験者の「思考」を探ろうとしているのです。
口頭試問でよく聞かれる内容
以上を踏まえると口頭試問でよく投げかけられる質問もお分かりいただけるのではないでしょうか。
①志望動機
②大学院での研究に関する質問
③卒業研究に関する質問
④修士課程修了後の進路に関する質問
特に準備が必要なのは①~③。「筋の通った」内容を答えるためには準備期間がかなり必要になるハズ。
自分は大学院で何を成し遂げたいのか?(他大院受験者や専攻分野を変える人は特に注意!)
大学院進学は自分の人生の中でどんな位置づけなのだろうか?
大学院ではどんなアプローチで課題を解決しようと考えているのか?
卒業研究や進路選択について主体的に取り組むことができているか?…etc
口頭試問当日までじっくり、自分と向き合って「大学院でしたいこと」について答えが出せるといいですね。
口頭試問のときの服装
はるたぬきが受験したとき一緒にいた受験者のほとんどはスーツ着用でした。
また、試験を担当する先生方もスーツだったと思います。
真夏の猛暑の中スーツを着ていくのはなかなか酷に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まよったらスーツが無難と思われます。
口頭試問への対策
実際にはるたぬきが行った対策は次の4つでした。
①志望理由書の完成度を高める
②研究分野に関連する文献を読む
③想定質問の答えをノートに書き出す
④鏡の前で発声練習
①志望理由書の完成度を高める
志望理由書は口頭試問の前に必ず試験官たちにチェックされていると思われます。
文書の内容と言っていることに大きな矛盾がないか確認するためです。
しかしそれ以上に、志望理由書で書いた内容は、
①志望動機
②大学院での研究に関する質問
③卒業研究に関する質問
④修士課程修了後の進路に関する質問
といったことを口頭試問で答える内容の”核”となる部分になります。
志望理由書を完成させるのには結構時間がかかるので早めに着手するのが得策です。
②研究分野に関連する文献を読む
研究の基礎知識を詰め込むには、まずその研究室で書かれた文献などを読むのが最短ルートです。
研究室訪問の際に研究内容を紹介している文書やジャーナルなどをもらったり、読むように薦められたりしましたか?
さらに、研究室の先生の著作や論文等を読めれば院試対策としては十分だと思います。
読んでいるうちに、わからない単語や概念が出てくることもあるかと思います。
わからないことは研究室の先輩に質問したり、図書館やネットで調べたりできます。わからないことをピックアップするだけでも効果があります。
はるたぬきの場合は、研究室に所属する人が書いたジャーナル(特に自分が研究したい分野について)はGoogleスカラーなどでチェックしました。
さらに、Twitterで研究に関連した情報や記事を発信するアカウントをフォローし、毎日少しずつ研究分野の知識を勉強するようにしました。
実際の口頭試問では、Twitterで見たことがあった情報について質問されたりしました。
必要な知識とは何か?と自分で取捨選択せずまずは出会ったものすべてを一回勉強してみるのがオススメです。
③想定質問の答えをノートに書き出す
ある程度知識が増えてくると、口頭試問で問われる内容がどういったものなのか予測できるようになると思います。
大切なことは、口頭試問では難しいことは聞かれないということ。
「その研究分野」を志望する者なら最低限知っているハズ、という知識が問われます。
想定される質問に対してキーワードだけでもいいので簡潔な答えを作っておきましょう。
④鏡の前で発声練習
想定質問への答えができたら、実際の口頭試問を想定しながら答える練習です!
はるたぬきのオススメは、鏡に向かって自分の考えを話すことです。
内向的な人にとって最も苦痛なのは、自分がしゃべっている内容や様子を笑われたりバカにされたりすることではないでしょうか?
鏡の前だから誰かに笑われる心配もないし、なにより自分の話し方や態度に変なところがあればチェックしやすいんですよね(笑)
最初は、ノートに書いた質問の回答を手元に置いて話す練習。
つっかえてもいいので、自分が何を話したいのか頭に思い浮かぶようになるまで練習しました。
(ノートに書いた答えを暗記するだけだと棒読みになったり、本番で記憶したものが吹っ飛ぶとそこで答えられなくなってしまう)
その後、ノートをチラ見することなく自分の考えが言えるようになるまで50回くらい?鏡の前で練習しました。
また、鏡を見て自分の顔が引きつっていたり、背中が丸まったり、「えー」「あー」といった間が入っていないか確認するようにしました。
まとめ
〇口頭試問では「論理的に回答する」ことが求められる
〇志望理由書の完成度を高める
〇鏡の前で発声練習がオススメ
以上の準備を重ねた結果、口頭試問本番では緊張しつつもなんとか自分の考えを落ち着いて話すことができたと思います。
残念ながら想定質問以外の質問もありましたが、幸いこれまで勉強した知識を使って答えられたのでまあ結果オーライといったところ。
話すことに対する苦手意識が完全に払しょくできたわけではありませんでしたが、「伝えたい内容」を頭の中で明確にし、たどたどしくも表現できるようにはなったと思います。
超絶内向的なはるたぬきでも院試の口頭試問を突破できたのだから誰だってできるはず!
この記事を読んでいただいた皆様が見事院試合格を勝ち取ることができるのを切に祈っております!